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大学3年生の頃、所属していたサークルの仲間と伊豆旅行に行きました。季節は夏の終わり頃でした。旅行の目的は伊豆を観光すること、同じ学年の仲間との親睦を深めることです。人数は8人、2台のレンタカーを借りて移動しました。交代で運転し、茨城県から約4時間かけて高速道路を走りました。行先は沼津深海水族館、伊豆ぐらんぱる公園、伊豆の七滝です。1泊2日の伊豆旅行は天候にも恵まれ充実したものでした。
最初の目的地は沼津深海水族館でした。そこでは珍しい深海の生物が多種展示されており、他の水族館では味わえないような体験ができました。お昼には深海魚バーガーと深海プリンを食べました。深海魚バーガーはその名の通り深海魚の肉が使用されているフィッシュバーガーです。一口目は抵抗がありましたが、たんぱくで非常に美味しくいただけました。
深海プリンはプリン層とゼリー層からなるプリンで、青いゼリーを使用することで深海の美しさを表現したプリンでした。これも美味でした。その後ホテルへチェックインし、伊豆ぐらんぱる公園でイルミネーションを楽しみました。ここでは定刻で公園全体を使用したイルミネーションショーが開催されており、体験型で楽しめるイルミネーションでした。晩御飯は近くのスーパーで食材を購入し、皆でカレーを作って食べました。翌日は伊豆の七滝を観光し、その後帰宅しました。
気の合う仲間との旅行は移動でさえも楽しい時間となりました。流行の音楽を歌い、くだらない話や恋愛話をする車中は行きも帰りも静かになることはありませんでした。妖艶な深海魚や美しいイルミネーション、壮大な滝もそれぞれ素晴らしいものでしたが、仲間とのコミュニケーションが私にとっては一番楽しかった思い出です。
何よりも面白かったのは風呂の時間でした。この時だけは男だけの空間です。サウナで我慢比べをしながら将来の熱い話をしました。普段ふざけている仲間の真剣な話を聞く時間は珍しく、有意義なひと時でした。また、男しかいない場所でしかできないくだらない話もより一層楽しさを増しました。その後は仲間皆でお酒を酌み交わしての食事でした。
普段よくやる食事会と似た光景でしたが、普段とは違う話や普段よりも長く話ができました。旅行においてはどこに行き、何を見るかももちろん重要ではありますが、どんな人と行くかによって楽しみ方が180度変わることを感じました。自分はそれほどお酒が強くないので、誰よりも早く寝てしまい起きたら足に油性ペンで落書きされていたのには驚きました。
旅行中の失敗体験は翌日の伊豆七滝観光において起きたことです。前日は皆遅くまでお酒を飲んだこともあり、出発が予定よりも遅くなりました。レンタカーの返却時間もあるため、七滝観光は少しの時間しか取れないことになってしまったのです。七滝は3kmほどの道のりを歩いて回ります。ゆったり歩いて回る予定でしたが急ぎ足で回りました。
そこまではまだ良かったのですが、その後大変なことになりました。本来は観光路を一番奥まで行った後、バスを利用するか往復を歩くかによってもとの場所へ帰ります。私たちは往復歩くことを選びましたが、ここで道を間違えたのです。本来バスが通る路を歩いてしまったため、途中から歩いて進めない路になってしまいました。
既に40分近く歩き、疲労も溜まったころに気づき、とても悲しい雰囲気が漂いました。最終的にはじゃんけんで負けた男二人が走ってもとの道へ戻り、車で迎えに来るという結論にいたり、無事帰ることができました。このじゃんけんは盛り上がりましたが、何より観光を行うには余裕のある時間と下調べが重要であることを強く感じました。